花泥棒

「花は盛りに
月は隈なきをのみ
みるのもかは」

古の人は問うた。

花は花のまま、そのままで美しい。

蕾は色づく前からうちに秘めた瑞々しい生命力が輝き、七分咲きはこれからの希望を孕む。満開は何人にも喜びを与え、散るときまで「舞い散る」と愛でられる。降り敷きってなお、川面を埋め尽くし、「花筏」と季語を授けてくれる。

花よ!

花よ!

まっすぐな心で、微笑む花よ!

その花に言葉の刃で斬り付けたのは

誰だ…!!